「いつか住みたいまち・これからも住みたいまち」を目指し、太田市が平成28年度に行った事業「おおたシティプロモーション」。今わたしたちが暮らしている太田市の魅力を掘り起こし、市民の誇りや愛着を育てることを目的としています。3つのプロジェクトが実施され、そのうちのひとつが、ロゴ&キャッチフレーズの公募。市内在住・在学の学生から募集し、たくさんの応募のなかから、ふたりの中学生の作品が選ばれました。今回は、その中学生ふたりにインタビューしてきました!これからの市の未来を担う、若きふたりのホンネ。必見です。
ロゴマーク制作者――太田中学校3年・栗原史歩さん
●今回のプロジェクトに応募した経緯は?
―学校では美術部に所属していて、ある日顧問の先生が「こんなのがあるけど、応募してみない?」って。それで、みんなで制作して応募することになりました。
●何をイメージしてデザインした?
―「太田」という文字を、いろんなかたちで書いてみたんです。漢字で書いたり、カタカナで書いたり、ローマ字で書いたり……。そうしているうちに、ローマ字で縦書きにすると、人のかたちみたいに見えることを発見しました。「これだ!」と思いました。
●赤・青・黄の3色にした理由は?
―目立つように。そして、「色の3原色」と呼ばれる赤・青・黄。「この3色があれば、どんな色でもつくれるよ」という、まちづくりへの想いも込めました。
●制作にあたり、大変だったことは?
―ロゴをつくるのははじめてだったので、太田をどう表現すればいいか、悩みました。周りの子は、車とか焼きそばとか、太田の名物をたくさん使っていたりしたので、「わたしのデザインはシンプルすぎるかな?」とも感じていました。なので、採用されたと知ったときは「まさか!」という感じで、とても驚きました。
●太田ってどんなまちだと思う?
―生まれ育ったまちなので、大好きな場所もいっぱいあります。でも、工業的なイメージが強い。わたしは美術が好きだし、昔から合唱もやっていて、音楽も好き。だから、アートや音楽関連の施設やイベントをもっと充実させてほしいです。
●将来の夢は?
―誰かを笑顔に、幸せにできたら。それが、美術や音楽で、だったらもっとうれしいです。
●都会に出たいと思う?
―確かに、都会にはあこがれます。でも、住みたくはないかな。太田は華やかではないけれど、なんていうか、「華やかじゃない良さ」があると思うので。でも、もっとオシャレなお店はできてほしいかな!
キャッチフレーズ制作者――宝泉中学校1年・中野愛子さん
●今回のプロジェクトに応募した経緯は?
―美術部に所属しているのですが、ある日先生が募集の紙を持ってきてくれました。応募は強制ではなかったのですが、仲のよい友人とふたりで「挑戦してみよう!」と決めました。
●このキャッチフレーズに込めた想いは?
―小さい子から、おじいちゃん・おばあちゃん世代まで、みんなでより良い太田をつくっていこう、という気持ちを込めました。実はロゴもいっしょに考えたのですが、選ばれたのはキャッチフレーズのほうだったんです。
●本当はロゴを選んでほしかった?
―いいえ!絵を描くのも好きだけど、文章を書くのはもっと好きなんです。小学生のとき、先生が持ってきた本を黒板に書き写す「ポエム係」というのをやっていて、今はテレビで俳句の番組を見るのも好き。言葉を使って表現するのが、好きなんです。だから、キャッチフレーズが選ばれたと知ったときは、とてもうれしかった!
●太田の好きなところは?
―家の近所にある焼きそば屋さんが、すごくおいしい!お母さんに、その焼きそばをマネして作ってもらうくらい好きです。あと、毎日自転車に乗りながらまちの人に挨拶すると、みんなあいさつを返してくれるところ。
●太田にずっと住んでいたい?
―はい。学校や仕事は別のまちになるかもしれないけど、太田から通いたい。人混みやうるさい場所がキライなので、都会は苦手。たまに遊びに行くだけでいいです。
●将来の夢は?
―作家になりたいです。今好きで観ているドラマ「東京タラレバ娘」の主人公も脚本家だし、大好きなアイドルグループ・NEWSの加藤シゲアキさんも小説を書いている。わたしも、たくさんの人に「面白い!」と読んでもらえるような本を書いてみたいです。
太田市の中学生の素直なコメント、いかがでしたか?中学生という立場で自分たちの住むまちのことをしっかり考え、客観的に捉えられている姿は素晴らしいなと感じました。これからたくさんの可能性と、未知なる希望が広がっている、ふたり。太田市をますます魅力的にする太田人として、自分の見つけたフィールドでめいっぱい活躍してほしいなと思います。
(ライター:岩﨑未来)