【こども・びじゅつ・としょかん・おんがく CoBiTO】レポート！大人と子どもが笑顔になる、絵本と音楽がつくった特別な時間の全貌〜前半〜

2018年12月1日は、太田市美術館・図書館にとっても特別な日になった（ハズだ）。2017年からのオープン以来、常に活気のある場所ながら、当日の“それ”は普段の美術館・図書館とは、また違った。子どもの為に絵本を読み聞かせるアーティストに、大人がワクワクした列を成したり、この日限定でつくられたDJブースでは大人に混じって、子どもが踊り狂うなど。「大人が子どもに・子どもが大人と交わる」といった異空間は見ていて、とても気持ちが良いものでした。館内総来場者数（フリーコンテンツ含む）2,000名を超えた、初開催イベント「こども・びじゅつ・としょかん・おんがく CoBiTO」当日の様子をフォトレポートで振り返ります！（photo by 黒崎健一）

アーティストが絵本に伴奏をつけて読み聞かせをする「絵本読み聞かせLIVE」

イベントの目玉と言っても過言でない、【アーティストに（伴奏付きで）絵本を読んで貰う】というCoBiTOオリジナル企画。トップバッターは、群馬県内を中心に活躍し、今回のイベントではPAとしてもイベントを支えてくれた岩崎有季さん。

岩崎さんの読んでくれた絵本は全3冊。

・『やさしいライオン』作・絵：やなせたかし
・『きょうはマラカスのひ』著・イラスト：樋勝朋巳
・『ちびゴリラのちびちび』作・絵：ルース・ボーンスタイン

自身と絵本の出会いのエピソードや、絵本に出てくる楽器を使ってリズムをとるなど、岩崎さんらしいオーディエンスの掴みに思わず大人も真剣に見入る。本人も「（アーティストとしての）営業活動の幅が広がりました」と初の試みに手応えを感じたらしい（笑）

続いて登場したのは、桐生市在住のアーティストmabanua。プライベートでは、二児のパパでもあるmabanuaさんの絵本の読み聞かせには、始まる前から大人たちが列を成して興奮気味にスタンバイ。もはや、子どもの為の企画なのか・大人の為の企画なのか分からない。

mabanuaさんの読んでくれた絵本は全3冊。

・『おでかけのまえに』作：筒井頼子 / 絵：林明子

・『100万回生きたねこ』著：佐野洋子

・『じてんしゃにのるひとまねこざる』著者： H・A・レイ

今回のイベント前後で3rdアルバムのリリースパーティーを控えるなど、とても多忙なスケジュールの中でCoBiTOに出演してくれたmabanuaさん。イベントの前週には、500人を超えるライブハウスで演奏をしたmabanuaさんも、子どもの前で絵本の読み聞かせライブをするのは初めて。演奏前は「緊張するなあ・・」と呟きながら演奏に入っていました（笑）

図書館にDJブース！？公共施設に一日限りのクラブが出現。

読み聞かせやフリーライブと並行して、当日は群馬県内で活躍するDJが一日限りのDJブースで美術館・図書館にくるお客さんを楽しませた！当日プレイしてくれたDJは以下の3名。

・TAMAKI

群馬県太田市出身。クラシック好きの母と、ビートルズや井上陽水が好きな父のもとで育つ。時が流れ今に至る。レコードプレイヤー。

・ちんよ

小学生の頃の所属クラブは囲碁・将棋クラブ。中学生の頃は卓球部に所属するもイケてないと思いバスケ部へ転部。転部早々練習がキツ過ぎて行かなくなり放課後は友達の家でモンハンをして過ごす。最後の大会に情けで出させてもらうも何もできず惨めな思いをする。大学卒業後DJを始める。

・DJ HIROAKI aka PSYCHOGEM

1990年、セカンドサマーオブラブ後期のイギリスに渡英。DJ Harvey主宰の”Moist”での衝撃的な体験が引き金となりDJを目指す。帰国後、伝説のクラブ”GOLD”の企画室で働く傍らDJ活動をスタート。同時期”Malawi Rocks”の初期メンバーでもあった。1995年に拠点を群馬に移す。2009年に＜ene＞よりデビューアルバム『PSYCHOGEM / NU BALANCE』をリリース。IdjutBoysやNick The Recordなどにへヴィープレイされた。