太田をリデザインするものづくり集団――『エーアイラボオオタ』 ~後編~

 

2017年1月、太田駅北口に満を持してオープンした、「太田市美術館・図書館」。その建物のなかには、空間を彩る家具や照明がたくさん!そしてその一部の制作を担ったのが、太田市のものづくり集団「株式会社エーアイラボオオタ」です。今回は、エーアイラボのおふたりに実際説明してもらいながら、制作した家具の数々を見せていただきました!

 

ジェラルミンを使った3体のソファ

 

幾何学的でシンプルなかたち、模様、素材を、有機的に見せることにこだわったソファ。この足の部分には「ジェラルミン」という軽いアルミ素材を使用しており、このパイプとジョイント部分の制作を担当しました。「オープン後、ここに子どもたちがたくさん座っているのを見て、涙が出そうになりました」と、制作者の村木さん。

 

 

12面体のジョイント部分は、約2000個つくったのだとか……!パイプの線が重なる感じが、とても美しいです。

 

 

4月オープンの子ども図書館内にあるソファは、平面に。カメの甲羅のようなデザインなので、通称「カメ」。これから太田市美術館図書館と一緒に育っていく市内の子供達も製作に参加。ものづくりの難しさと楽しさを伝えながら、みんなで完成させました。

 

 

3階共有部分にあるソファは、柱にからまるようなデザイン。通称「蜘蛛」。「もちろん連ねることもできますが、今後は単体で販売することも考えていきます」

 

天空に浮かぶアルミのランプシェード

 

こちらは、3階レファレンスルームに配置されたランプシェード。ソファと同様、ジェラルミンのパイプとジョイントを使用していますが、ソファよりパイプが長く、大きいのが特徴です。

 

 

 白くやわらかい布で覆い、そのもののシルエットは残しながらも、有機的に見せることに成功しています。

 

展示室のテーブルは脚にも注目!

展示室では、展示品以外に目を向けることはなかなかないかもしれません。だからこそ、この記事を読んでいるあなたに見ていただきたいのが、テーブルとその脚。

 

 

この脚部分に使っている鉄のワイヤー、実は車のシートの中に入っているワイヤーを加工する技術を活かしてテーブルにしたとのこと。

 

 

脚のパイプは、一筆書きのように1本でつながっているのだそう。こんなところにも車に使う製品と技術が活用されていると思うと、面白いですよね。

 

商品の魅力を際立たせるシンプルな棚

ミュージアムショップの何気ない棚にもぜひ注目を。

 

 

こちらは、鉄の角パイプとガラスを組み合わせて制作。シンプルであるからこそ、商品の邪魔をせず、その魅力を引き出す力を持っています。

柱にパイプを取りつけ、宙に浮いているように見せたのも、こだわりのひとつ。品物が並んでいても、圧迫感を感じません。そして実はこちらの鉄のパイプも、普段は車部品を塗装している工場で、車と同じ塗料で塗装されたそうです。

 エーアイラボは家具を手掛けるだけでなく、こちらのミュージアムショップの商品選定まで行っているそう。「ものづくり集団」と書いてきましたが、もはや「まちづくり集団」と言ったほうが正しいのかもしれません。「昔の中心街、太田駅周辺は、もっと賑わっていたんです。今は歩いている人すら見かけない。同じような問題を抱えている地域は多いけれど、その地その地の特性を活かした活性プランを実行することが重要なんじゃないでしょうか」と、代表の押田さんは言います。
産業技術は、文化となりうる。それを見事に表現してくれる、エーアイラボ。働き盛りのものづくり集団が織り成す、これからの活動に期待です。

(ライター:岩﨑未来)

 


 

取材協力:太田市美術館・図書館
住所 〒373-0026 群馬県太田市東本町16番地30
TEL 0276-55-3036
開館時間 10:00~20:00(日曜・祝日は18:00まで)
※企画展の観覧は午後6時まで(入場は午後5時30分まで)
休館日 月曜日(祝日・振替休日の場合は翌日)
http://www.artmuseumlibraryota.jp/

 


 

2017.02.28_22:49|カテゴリー:COMPANY

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