太田憩いのビオトープ『菅塩沼』へ

 

太田市北部、八王子丘陵の南側に、「沼」があるのをご存知ですか……?

地元の人ですらなかなか足を運ばない、知る人ぞ知る「菅塩沼」。実はここ、NHK大河ドラマ「太平記」のロケ地にもなった場所で、春は桜の名所にもなる景勝地なんです。今回その「菅塩沼」に、ちょうど桜が見頃の時期に行ってみました。初めて見る方は、「太田にこんな秘境の地があったなんて……!」と、きっと驚くはずです。

 

150本の桜の木がお出迎え

 

強戸地区の田畑が広がるのんびりとした風景のなかに、沼を囲むように咲き乱れる約150本の桜の木――。想像以上の美しさに、思わず立ち止まって見入ってしまいました。まさかこんな場所が、自分が暮らすまちにあったとは。

 

 

江戸時代初期に灌漑用として築かれた菅塩沼は、周囲おおよそ1km、徒歩10分で1周できます。舞い散る花びらが水面に浮く様子もまた美しく、散策や撮影に来ている一般客もたくさん。「ここには桜の時期に毎年来ている」という、遠方からのお客さんもいらっしゃいました。定期的に釣りに来ている方も多いようで、駐車場やトイレも完備しています。

 

ここならではの貴重な動植物も

 

沼の周りを散策していると、「上州太田ビオトープの里」という大きな看板が。「ビオトープ」とは、「野生動植物の安定した生息地」という意味。その名のとおり、菅塩沼周辺だからこそ見られる貴重な動植物がたくさんいるようです。桜だけではなく、この貴重な動植物を見つけるのもまたこの場所を散策する醍醐味。桜が散り、緑の時期になってもじゅうぶん楽しめそうです。

 

石切場、そして八王子丘陵のハイキング!

看板の地図を見てみると、この菅塩沼から続く2カ所の「石切場」、そして「八王子山公園(北部運動公園)」へと続く八王子丘陵のハイキングコースが整備されていることがわかります。

 

 

石切場は、藪塚の石切場(http://altota.com/cat03/2469)ほどの規模はありませんが、ハイキングついでに散策するには面白いスポット。八王子山公園(北部運動公園)までは、途中菅塩峠や唐沢山などを経て、約7.5km、2時間程度かかるそうです。

4月から5月にかけて、八王子山公園(北部運動公園)では芝桜・ポピーまつりが開催されていますので、これを機に菅塩沼からのハイキングにチャレンジしてみるのもよいかもしれません……!

  この周辺一体は総じて「八王子丘陵」と呼ばれています。ハイキングはもちろんですが、山の中を走るスポーツとして最近人気の「トレイルラン」の名所でもあります。毎年大きなトレイルランのイベントも開催されています。

 

ちなみに、太田市・強戸地区に伝わる「強戸かるた」(強戸地区青少年健全育成推進会議編)では、「す」の読み札は「菅塩の沼と桜は太田の名所」と詠うそうです。地元の方に昔から愛されている太田の隠れ観光スポット、「菅塩沼」。新緑眩しいこの季節に、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか?

 

 


 

菅塩沼

住所 〒373-0002 群馬県太田市菅塩町959

電話 0276-47-1832(太田市農林整備課)

 


 

2017.05.07_17:17|カテゴリー:SPOT|タグ:

Comments are closed.


Trackback URL


alt+ota〔オルトオオタ〕

Copyright © alt+ota All Rights Reserved.

ページの上部へ↑