17年続くグランマの庭「相場ばら園」へ

 

住宅街のなかにひっそりと…でも広大に咲き乱れるバラ園がある――

そんな話を聞いたのは、タイミングよくバラの最盛期を迎える直前でした。なんでももう長年自宅の庭を解放し、バラを愛でに来るお客さんで絶えないとのこと。バラのことはまったく分からないけれど、きっとそこには乙女心(!?)をくすぐる秘密の花園が広がっているはず……!

 

本当にここにバラ園が…?

教えられた住所は本当に静かな、入り組んだ住宅街のなか。「こんなところにバラ園があったかな…?」と疑いながら進むと、「相場ばら園(ブティック)」の看板が。「???」と思いながらもその方向へ進むと、まだ満開を迎える前の青々しい、広いお庭が……!ここだ!

車から降りると、「待ってましたよ、こちらへどうぞ」とマダムがお招きくださいました。それが、このバラ園の持ち主・相場眞江(あいばまさえ)さんでした。

 

 

近くに行ってみると、バラのアーチが…!

 

 

17年続く「グランマの庭」

相場さんご自慢のお庭には、ご自身で作ったというきれいな青のテーブルや、パラソルつきのテーブル席がたくさん。「老人ホームの方々が団体で見学に来ることも多いんです。お茶など持参していただいて、こちらで自由にお花を眺めながらくつろいでいただいています」と、相場さん。

 

 

それにしても、どうしてこんな広大なバラ園を……?

「わたしは元々洋裁の仕事をしていました。伊勢丹で働いていたこともあります。結婚してこちらに来て、太田市内でブティックを始めました。自宅前に店舗を移した17年前から、お店以外の見どころを作りたいと、庭にバラを植えはじめました。それがどんどん南に広がっていって、今は1000坪ほどの敷地がバラ園になっています」と、相場さん。「“グランマの庭”がわたしのテーマ。みんなの憩いの場にしたいんです」

 

 

サービス精神あふれる相場さんは、お庭でお客さんたちに無料でコーヒーを出したり、ハワイアンバンドやフラダンスのイベントをやったりと、多いときは数百人規模でおもてなしをしていたそう。「わたし自身もハワイアンバンドに所属していたんです。毎年“バラまつり”と称してイベントを開催していたのですが、わたしも77歳。庭のお手入れも、お手伝いしてくださる方がもっと増えるといいんですけどね」と笑う相場さんは、まだまだお元気そうなご様子でした。

 

100種・300本のバラが見頃に!

約1000坪の敷地に咲き乱れるバラの数は「数えたこともない」そうで、「でも300本以上はあるわね。種類もいちいち覚えてないのよ、きっと100種類以上はあると思うけど」とのこと。名前や数にはこだわらず、ご自身が「すてき!」と思ったものを、配色などを考えながら植えていく。そうしていくうちに、今の様子になりました。育てられなくなったバラを、人から託されることも多いのだとか。

 

 

最盛期はこれからではあるものの、ところどころ数種類のバラがきれいに咲いていました。もちろん、バラ以外の花もたくさん。「うちは春は桜も咲くし、レモン、みかん、キウイ、さくらんぼ、ブルーベリー、プラム、きんかん、ぶどう、ゆず、かぼす…“実り”が多い庭なんですよ」と、相場さん。季節ごとにさまざまな表情が楽しめるそうです。

 

また、相場さんは「おおたフラワーメイト」にも所属しており、毎年この時期に開催される「オープンガーデンフェスタ」はバラの見ごろを楽しめる期間。5/13~5/27、9:00~16:00の間は一般開放されているそうです。「期間・時間外でも、うちは自由に見てもらって構わないんだけどね」と笑う相場さんは、やっぱり懐広いお母様。バラの最盛期を迎える今、「グランマの庭」でぜひ一息ついてみてはいかがでしょう?

 

(満開時の様子 写真提供:相場毅正様)

 

(ライター:岩﨑未来)

 


相場ばら園

住所:群馬県太田市矢場町

*園主不在の場合もありますが自由にご覧ください

*車でお越しの場合、必ず相場宅敷地内に停め、近隣宅・店舗等への迷惑をかけぬようお願いします

*お問合せはFacebookページよりメッセージをお気軽にどうぞ

https://www.facebook.com/RoseGardenAiba/


 

2017.05.21_15:08|カテゴリー:HUMAN|タグ:

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